TEL FAX
落花煎餅
初夢
と々菓
ブールドネージュ
ダックワーズ

お菓子ストーリーズ

ヌガティーヌ・ショコラ(Nougatine Chocolate)

2021/11/27


ヌガティーヌ・ショコラ(Nougatine Chocolate)②

キャラメルとナッツに熱を入れる・・・

②「ナッツ」は火を入れローストすることで、風味が増していきます。火入れが甘いと生焼けに、火入れが強いと苦くなります。香ばしくナッツの美味しさを一番に発揮されるローストが味の決め手になります。

 

上の写真は、求めるキャラメルの70%の色。この色になったら、あらかじめローストしたナッツを混ぜます。ナッツは、キャラメルの色が、90%までいくまで、さらにローストしていくことで、香ばしく旨味がより出てきます。下の写真は、ローストしたナッツです。ナッツは、アーモンド、マカダミアンナッツ、ペカンナッツの3種類、どれもチョコレートとの相性は抜群です。ナッツは、火を入れローストすることで、風味が増していきます。火入れが甘いと生焼けに、火入れが強いと苦くなります。香ばしくナッツの美味しさを一番に発揮されるローストが味の決め手になります。

オレンジをのせる・・・

ナッツのロースト、キャラメルの色が100%まで持ってきたら、最後にオレンジのシロップ漬けをのせます。オーブンには、1分30秒だけいれます。これ以上入れると、オレンジのフレッシュさがなくなり、ガリっと硬いものになってしまいます。オレンジを加えることで、キャラメルとチョコレートの中に、さわやかさを生み出します。

チョコレートは2種類・・・

(チョコレートをのせる面)

「チョコレート」とはカカオ55%のスイートチョコに、わずかですがカカオ70%のビターチョコを加えます。少しのビター感を出すことで、キャラメルとナッツが合わさった時に、引き締まった味を演出してくれます。ミルクチョコだけだと、甘さとキャラメルの風味がぼやけてしまいます。  カカオ55%のチョコレートだけだと、バランスがとれていますが、引き締まった風味ではありません。

『ヌガティーヌ・ショコラ』の出来事・・・

『ヌガティーヌ・ショコラ』の一つの出来事があります。この話は、10年前になります。N様というお客様が、友人から『ヌガティーヌ・ショコラ』をいただき美味しかったので、100個ほど送ってほしいとご注文がありました。私はそのご注文に合わせて、お作りして発送しようと準備をしていた時、運送会社より台風が近づいているので、荷物を運べませんとのこと。その事をN様にお伝えし、日にちを変更できませんかとお伝えしたところ、どうにかして商品を届けることはできませんかと言われました。

そこで、N様の住所を確認したところ、偶然にも私が以前一人暮らしをしていたアパートの近くでした。ここなら、電車を使えば行けるかもしれないと、駅に電話をしたところ電車は通常通り動いているとのこと。N様には、これから電車でお伺いしますので、よろしくお願いしますと伝え、無事にお渡しをすることが出来ました。

台風という天災はどうしようもないですが、お渡しする方法を探し、無事にお渡しできました。それからは、毎年、この『ヌガティーヌ・ショコラ』のご注文をいただけるようになりました。これは、一つの思い出です。