と々菓①
2023/09/19
と々菓①
と々菓の誕生・・・
『と々菓』は2017年に完成しました。2015年に生まれた『ほまれ』に次ぐ、『洋菓子のつくり手がつくった和菓子』です。以前、『ほまれ』は、長男が生まれて作った「誕生菓」。そして、『と々菓』は、次男が生まれて作った「誕生菓」です。この御菓子も『ほまれ』と同様に、名前、リーフレットの文章は、妻に考えてもらいました。そして、「と々菓」の文字は、書道を習っている母にお願いをしました。
と々菓について・・・
『と々菓』は、いつまでも作りたての美味しさをお届けすることをテーマにしたお菓子です。
「と々菓」は、最中皮の3倍の厚さ(9mm)にあたる「厚焼最中」に、「瓶詰めした餡」をお好みの量をのせてお召しになるお菓子です。「厚焼最中」はパリッ、サクッと食感。厚みが通常の最中の3倍の厚さがあるため、かむたびに、香ばしさ、風味を味わえます。「瓶詰めした餡」は、上品な甘さに仕上げ、「厚焼最中」の香ばしさに負けない風味をもっています。
通常の最中は、サクッとした食感の中、餡を主体とした味わいに仕上がっていますが、「と々菓」はお好みに合わせて、餡をのせることができるため、餡主体の味、もしくは「厚焼最中」主体の味を、お客様ご自身でお選びできます。そして、何より、召し上がるたびに、餡をのせるため、いつでも「厚焼最中」のパリッ、サクッとした食感を味わえ、作りたての美味しさをお楽しみいただけます。
『と々菓』も、『ほまれ』と同様に、苦戦の連続の末、試作、試作の毎日でした。瓶に詰める専用の餡を作ること。瓶に入れてからの殺菌の時間、温度管理。厚焼き最中のサクッとした食感、香ばしい風味を活かす餡の風味、水分量の調節。そして、「瓶」を扱うので、配送時の衝撃や誤って落としてしまった時に瓶が割れないことに対応できる「箱」を作ること。『ほまれ』の時もそうですが、洋菓子を勉強してきた自分が「和菓子」を作ることの難しさ感じると同時に、洋菓子を作ってきた、技術、知識、経験が「和菓子」を作ることに、沢山役に立つことが、再認識出来ました。